一流になるにはなるためのやり方があると思います。この本は、そのやり方について書かれている大変すばらしい本です。
表紙に書かれた「勉強、仕事、子育てすべてに応用可能の鉄則」の言葉に惹かれて読むことにしました。
限界的練習とは
・すでに他の人々によって正しいやり方が明らかにされ、効果的な訓練方法が確立された技能を伸ばすための物である
・学習者のコンフォート・ゾーンの外側で、常に現在の能力のわずかに上回る課題に挑戦し続ける
・ 明確に定義された目標がある
・意識的に行う
・フィードバックと、そのフィードバックに対応して取り組み方を修正することが必要
・有効な心的イメージを生み出すと同時にその影響を受ける
・すでに習得した技能の特定の側面に集中し、それをこうじょうさせることでさらなる改善や修正を加えて行くことが多い
と記載されています。
第六章:苦しい練習を続けるテクニックでは、指導者がいないときに大切にすることとして三つの「F」が重要と書かれています。三つのFとは、フォーカス(集中)、フィードバック、フィックス(問題を見直す)です。
また、いかにして継続するかについても書かれています。お正月に目標を立てたけど途中で辞めてしまったという経験をした方もいると思います。僕も毎年2、3コ目標を立てますが、なかなか継続できていません。
本書では、続けることを可能にする意欲を維持できるかは、二つの要素、「続ける理由」と「やめる理由」です。初めの意欲を継続するには、継続する理由を強くするか、やめる理由を弱くすることです。
超一流になるのは才能か努力か?
〜目次〜
はじめに
序 章 絶対音感は生まれつきのものか?
第一章 コンフォート・ゾーンから飛び出す「限界的練習」
第二章 脳の適応性を引き出す
第三章 心的イメージを磨き上げる
第四章 能力の差はどうやって生まれるのか?
第五章 なぜ経験は役に立たないのか?
第六章 苦しい練習を続けるテクニック
第七章 超一流になる子供の条件
第八章 「生まれながらの天才」はいるのか?
終 章 人生の可能性を切り拓く
謝辞
ソースノート