【書評】「年収6割でも週休4日」という生き方




今回紹介するのは「「年収6割でも週休4日」という生き方」 です。

著者は、 株式会社アシスト代表取締役会長で(発売時は代表取締役)著書も多く、講演も精力的行っているビル・トッテン氏です。

ビル氏はアメリカ国籍でしたが、2006年に日本に帰化して日本国籍を取得しているので、日本の利益になることを真剣に考えてくれています。
(アメリカ国籍だった頃、祖国のためにアメリカ政府の誤った行為を批判していたことからアメリカ国家安全保安局のブラックリストに載ってしまったそうです。)

これまでの著書は日米問題や日本経済を中心に書かれており、この本もタイトルと表紙の印象からスローライフについての啓発本かと思っていましたが、その面もありつつ、日本と世界の経済について解説した本です。

前半は縮小していく日本経済への備えについて、後半はカジノ化した経済について紹介しています。

ビル氏が本で主張しているのは、日本経済は今よりも6割に縮小していくので、個人と会社がそれに備えろということだ。

個人として備えられる3つのこと
1 スキルの高い勤勉な情報活用の専門家になること
2 消費中毒を治すこと
3 他者にお金を払ってやってもらっていたことを、自分で出来るように学ぶこと

そして会社ができる4つのことを紹介しています。
内容としては、正直で誠実な経営と個人の備えの手助けをしてあげるが書かれています。

ビル氏のすごいところは、自らが実践していることです。彼は東京で仕事をしていますが京都に住み、自宅で家庭菜園をしています。

その様子の写真や収穫した野菜の写真も掲載されています。

経営する会社でも家庭菜園、日曜大工そして洋裁を学ぶことを推奨しそれに補助を行っています。

後半は経済のカジノ化についてです。

つまり世界で金融博打が行われているのが問題であり、脱カジノ経済のために4つの提言をしています。

提言その1 金融賭博に税金をかけよう
ートービン税導入で実体経済を為替変動リスクから守る

提言その2 米国債を売ってしまう
ー日本人の資産を円高(米国ドル下落)リスクから守る

提言その3 金融政策を強化し、政府紙幣を発行せよ
ー政府紙幣で増税なき財政再建を実現できる

提言その4 政府が最期の雇用者となれ
ー失業者150万人を雇用しても財政負担は年間2兆円

この提言については僕個人が出来ることはないですが、知識として知っておくといいと思いました。

日本の今後の経済が縮小し、それに対してどのような行動をとるかについて知るのにとてもいい本ですので、一読するのをおすすめします。

会社員の方は個人でできること、経営者の方は企業が出来ることを実践して日本経済の縮小に備えていきましょう。

備えあれば憂いなし、です。

〜目次〜
はじめに
第1章 六割経済がやってくる
 第1節 日本の古きよき企業経営に学ぶ
 第2節 IT企業の未来に備えた試み
 第3節 幸せになるトッテン流生活術
第2章 脱カジノ経済 四つの提言
 第1節 危機をもたらしたのは誰だ
 第2節 グローバル経済の落とし穴
 第3節 脱カジノ経済 四つの提言
おわりに