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日常の謎が描かれた初野晴氏の大人気シリーズ「ハルチカシリーズ」の第1作「退出ゲーム」のご紹介です。
清水南高校の弱小吹奏楽部に所属する、上条春太(かみじょうはるた)、穂村千夏(ほむらちか)の二人が織りなす青春ミステリー小説です。
2016年にはアニメ化され、2017年には、佐藤勝利と橋本環奈のダブル主演で映画化もされたみたいです。
(どちらもブログを書くまで知りませんでした・・・。)
原作が素晴らしいので、どちらも気になります。
退出ゲーム
「米澤穂信と古典部」で紹介された本書を手に取りました。
タイトルになった「退出ゲーム」を含む4編からなる短編集です。
人数が少ない吹奏楽部が吹奏楽の甲子園である普門館を目指すため、吹奏楽経験者の仲間を集めていく青春物語になっています。
もちろんミステリー要素としての謎解きも入ってます。
結晶泥棒
毎年送られてくる、不審な犯行予告がついに実行され、文化祭で化学部が展示する予定の硫酸銅の結晶がなくなった。
硫酸銅の結晶がなくなったことが教師にバレると文化祭が中止になってしますため、自力で見つけようとする穂村千夏達文化祭実行委員のメンバー達だが見つからず。
硫酸銅は誰が何の目的で盗んだのか。
ハルチカコンビが解決する最初の事件です。
クロスキューブ
中学時代に普門館出場経験をもつオーボエ奏者の成島美代子。
彼女の妹が残した遺作、6面全てが白のルービックキューブの謎を解くハルタとチカ。
6面全てが白のルービックキューブの謎とそこに隠されたメッセージとは。
退出ゲーム
サックスが吹ける演劇部員マルコを巡って、吹奏楽部と演劇部との即興劇(エチュード)対決。
いかにうまく舞台から退出できるか、マルコは吹奏楽部員になってくれるのか。
エレファンツ・ブレス
発明部が開発した、思い出を自在に夢で見ることができる「思い出枕」という画期的な発明品。
本人の思い出の情景を構成する三色の色をもとに、色聴を利用して再現する。
そんな色の申請に色彩辞典にも載っていない謎の色「エレファンツ・ブレス」が申請がされた。
誰も知らない色を表現することは不可能な難題を抱えることになった発明部とハルチカ達。
この「エレファント・ブレス」の意味が分かるとき、衝撃の結末が待っています。
まとめ
古典部シリーズ同様に日常の謎を描いたシリーズで、軽快な会話のラリーでテンポよく読めます。
そして、ミステリーの醍醐味である謎解きも楽しめます。
古典部シリーズなど、日常の謎を取り扱った作品が好きな方にはオススメの作品です。