【書評】進め!!東大ブラック企業探偵団




テレビで著者と彼の母親の話をみて興味を持ち、読んでみました。

タイトルでは「ブラック企業探偵団」とありますが、ブラック企業を追いつめるとか糾弾するような内容ではなく、業界分析、企業分析をし、業界の現状と今後生き残る企業について書かれた内容になっています。投資を始める方、投資をしている方にオススメです。
話の間毎に財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の見方・銀行の財務諸表の見方について説明がり、どれも分かりやすくまとめられています。特に、銀行の財務諸表は一般企業と違う点が多いので、この説明がされているのもいいです。

著書内では、外食産業、テレビ、家電、金融(銀行)業界を取り上げられています。
ネタバレになると面白くないので、多くは書きませんが、各業界毎に実際の企業を織り交ぜ、業界の今後と成長する企業のあり方が分かりやすく説明されています。

また、東大ブラック企業探偵団は、実在するTゼミがモデルになっているそうです。
このTゼミとは、公開情報に基づく企業分析と政策分析を通じ、過酷な現代社会を生き抜くための意思決定を学び実践するゼミだそうです。

本のカバーが、二次元(登場人物である羽入マオ)のなので、一瞬ラノベ?と思いますが、内容は企業分析を行う大学生達の物語です。カバーアニメだと恥ずかしいという方は、電車で読む時はカバーを掛けた方が良いかもしれませんね。